地区100年以上の、旧家の作業場解体とリフォーム工事の施工中です。
農業をやらなくなったので、作業場を半分解体し、減築して、冬の
雪下ろしが、少なくなるように、雪の降る前に完了予定の工事です。
右の作業場の半分を解体します。
2階に上がると色々の物が、残っており、それは、何十年か前までの、日常が
そのまま残っていました。
梁の上には、自作の縄やむしろ。
必要にせまられて作ったであろう、様々な作業用の竹籠。
持ち山の木で作った炭。
囲炉裏の煙で燻された真っ黒になった土壁。
食べ物も、道具も、燃料も自分達で作れる物は作る。
自分で難儀して作ったものだから、修理をしながら大事に使う。
便利になった日常の中で、何か大事な物を忘れていたような反省の気持。
先人に対する尊敬と感慨。
現場に佇み、色々な思いが、交錯しました。