GomameのTubuyaki Vol.158

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ソウルフードは永遠に

 ソウルフード(soul food)とは、このごろ聞くようになった言葉ですが、どのような意味なのでしょうか。以前、ある地方の有名な食べ物をソウルフードと表現したら、聞いていた人が『何でもかんでも某国のものにするな!これは我が国のものだ』と怒り出したので、?と思ったら、ソウル違いだったとか、ちょっとここで書き難い話があったそうです。ソウルフードとは、その地域特有の食べ物、地域の郷土料理を指します。

外国のソールフード

 フランス料理・中華料理・トルコ料理を、世界三大料理と呼びます。いずれも広い国土の豊富な食材やスパイス、栄えた王朝、貿易が盛ん、食への高い関心(食いしん坊?)が料理発展の共通の理由ですが、一方イギリスやアメリカが強大な国力を持っても、料理が美味しくない代表になっていることは不思議に思いますね。
 でも、イギリスにはフイッシュ&チップス、アメリカにはハンバーガーや南部の豆料理という庶民のソウルフードがあります。
 イギリスの紅茶文化は国民の階層を問わず浸透しているそうですが、午後4時頃にお菓子に甘い紅茶をたっぷりとる慣習も、今では廃れてきているそうです。

日本のソールフード

 たくさんあり過ぎて困りますね。
 まずは寿司を挙げる人が多そうです。
 カレーライスも、国民食と言われるくらいで、嫌いな人は少ないのではないでしょうか。ルウの種類の多さと調理が簡単、日本人の主食の米によく合うのも魅力です。もうインド発祥の食べ物なんて感覚はありません。
 ラーメンは、全国にご当地ラーメンがあり、塩味や醤油味、味噌味などバラエティに富んでいます。雑誌の特集号は売れ行きが違うと言われ、趣味がラーメンの食べ歩きという方も聞きます。ラーメンも、発祥の地を越えて、日本で独自に発展しすでに日本のソウルフードと言っていいかもしれません。 
 お握りはいかがでしょうか。米飯を握るだけで、出先でも気軽に食べられ腹持ちも良い、究極のファストフードですね。中の具も定番の梅干し以外でも工夫ができます。焼海苔のほかとろろ昆布で巻くのも目先が変わって良いかもしれません。

長岡のソールフード

 長岡の出身者なら必ず知っている食べ物と言えばフレンドのイタリアンと餃子ですね。子どもの頃から食べ慣れているので、時々無性に食べたくなるという話を聞きます。故郷を離れた人には郷愁を誘う文字通りソウルフードのようです。
 長岡の赤飯は赤くない醤油味なので、知らない人からはびっくりされますが、中越地方独特の食べ物の一つです。ちまき団子も、昔は各家庭で作っていたものですが、もはやそのような家は少なくなりました。甘いおやつが簡単に手に入る昨今、手作りの手間は敬遠されがちです。同じ手間ならケーキを作った方が楽しいというのも時代の流れなのでしょう。

 地元の伝統のソウルフードは、これからも残っていくと良いですね。

この記事は当社瓦版 ほっとぽっと2022年冬号No.158 に収録した内容です。

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