お茶を美味しく飲む。
喉が渇いた時、一息入れたい時、お客様がいらっしゃった時。
多種多様の飲み物がある中で、一番身近な飲料は今も昔も日本茶かもしれません。
この頃では茶器不要のペットボトルのお茶が人気で、出先でも手軽に購入でき、便利ですね。
しかーし!時にはひと手間かけて、お湯を沸かし、お茶の葉を急須で淹れ、お気に入りの湯呑で飲むのも良いものです。
煎茶の味は淹れ方で違いが出ます。
上手なお茶の淹れ方を、日本茶インストラクターの方から教えていただきました。
煎茶をおいしく淹れて、おいしく飲む方法
煎茶とは日本茶の一種で、細長い袋入りで売られている一般的なお茶です。
普通お茶の葉と言えば「煎茶」ですね。
上の画像は煎茶を淹れる茶器。
茶卓、湯呑、急須、湯冷ましの他に茶筒、茶匙も使いますが、究極、急須と茶碗があればお茶は飲めるような…。
*水…ミネラルウォーターか、浄水器を通した水。水道水なら十分沸騰させ、カルキ臭を除去する。
*茶の葉…今回は100g千円のものを使用。4煎くらいは出せるので、せいぜい2煎の安価な品より経済的かもしれません。
①急須に茶の葉を入れる…一人分で15ccの大匙半分(3g)。
②お湯を量る…計量カップ60ml、湯呑なら6~7分目の量。
③お湯を冷まし、急須に入れる…1煎目:70℃ 2煎目:90℃
*お湯の温度…ポットで100℃のお湯を適温に下げるには、湯冷まし、急須、湯呑を使う。器具に移す毎に10℃下がります。
④ゆっくり待って、急須から湯呑に注ぐ…茶の葉の成分が浸出する時間は1煎目:60秒 2煎目:15秒 3煎目:10秒
⑤1煎毎に、急須から最後の一滴まで注ぎ切る。次煎のために、急須の胴を軽くたたいて茶の葉を中央に戻す。急須は廻さず静かに注ぐ。蓋は穴のある方を注ぎ口側へ置く。
*湯の温度と味の関係…1煎目の低い温度だと濃厚な甘みを、2煎目以降の高い湯温ではさっぱりした渋みを味わえます。
<二人分では茶の葉は計量スプーン(大)すり切り1杯、5g。お湯120ml。湯呑に注ぐコツは、少量ずつ均等に回し注ぎする>
お茶を商って190年の老舗
講師は、与板の街中にある「(有)田中清助商店」の田中洋介さん。
IT企業、建設企業を経て、昨年家業に就かれました。
お茶のような爽やかさと、行動力が印象的な人柄です。
店舗は京都の町屋を思わせる縦長の建物。
七代目のご当主から、昔はお茶だけでなく高級な雑貨などの商品は京都からの仕入れで、強い結びつきがあったこと、与板出身の京都の日本画家、三輪晁勢との交流のお話しを伺いました。
お茶に含まれるカテキンは免疫力を上げ、生活習慣病の予防、ストレス解消などの効能があります。
お茶は健康の素!大いに飲もうではありませんか。
この記事は当社瓦版 ほっとぽっと2017年4・5月号No.130 に収録した内容です。