GomameのTubuyaki Vol.120

Gomameのつぶやき
  1. ホーム
  2. Gomameのつぶやき
  3. GomameのTubuyaki Vol.120

あると便利なものと無くても困らないもの

あると便利なものと無くても困らないもの

 

 

 世に溢れる目新しい品物や流行の品。
 コマーシャルで大々的に宣伝されていたりすると、つい気になりますね。
 男性なら道具類、女性なら服飾・美容関係やキッチン用品が多いでしょうか。
 ある程度の年齢になると健康グッズとか。

宝の山に分け入るワクワク感

 雑貨屋さんに行くと、面白くてきれいで興味を引くものがたくさん並んでいます。
 百円ショップも百花繚乱、強烈な安値感と、痒いところに手が届くようなアイディア商品が、こっそり陳列棚に潜んでいたりします。
 DIY(日曜大工)にハマっている人ならわかるはず。
 ホームセンターで何の変哲もないビスの数々を見つめたり、電動工具の品定めに費やす至福の時間の楽しさを。
 関心のない者にはおよそ理解不能な光景ですが、それこそアリババが盗賊の宝物部屋に足を踏み入れた時の気持ちに匹敵するのではないかと思います。
 いやが上にも増す購買意欲と高揚感、手に入れた時の達成感。覚えありませんか?

買ってから後悔するモノ

 先日、知人宅の処分品の中にどこか既視感がある品物がありました。
 電気式ゆで卵器。
 今から30年以上前に買ったものの、ほとんど使わなかったそうです。
 古き良き昭和の時代、多忙な生活の中で何よりも手間と時間を惜しんだころが、家電品の最盛期だったと思われます。
 当時の各家庭には電気綿あめ製造器、餅つき機、ヨーグルト製造器などもありました。
 もちろん長年使い続ける方もいらっしゃいますが、じきに飽きて置き場所に困ることが多かったのではないでしょうか。
 それでも長い年月捨てられず・・・。
 個人的にはお掃除ロボットの今後の生き残りに注目します。

本当に必要なモノ

 昨年の年末、壊れたスライサーの買い替えにお店に出かけました。
 そこでハタと気が付いたのは、きゅうり1~2本の薄切り程度なら、専用の道具が無くても包丁とまな板があれば十分できる。
 あれば便利だけれど、どうしても必要ではない。
 そして突き詰めると、たいていのものは不要の長物なのだと。
 シンプルイズベスト!
 今までの百均好きが、これが世にいうコペルニクス的転回と言われるものなのかもしれない(大げさです。禁・失笑)。
 スライサーで悟りを開いた気分です。
 先日「世界で一番貧しい大統領」とのタイトルで、ウルグァイ前大統領ムヒカさんが来日し、マスコミに取り上げられました。
 そして震災から間もないころに来日された「幸福の国」ヒマラヤの小国ブータンの若き国王夫妻の姿もまだ記憶に新しいところです。
 多くのモノを所有する生活から、単純素朴を良しとする生活へ。
 モノから心へ。
 たいへん遅まきながら、世の中の流れを実感したことでした。
 ちなみにまだスライサーは購入しておりません。

この記事は当社瓦版 ほっとぽっと2016年4月号No.120 に収録した内容です。

o-goshi

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です