Q木造ドミノ住宅について詳しく知りたい
森の家dominoの基になる考え方は木造domino住宅から来ています。
じゃあ木造ドミノ住宅はなに?という事ですが。
もともと木造ドミノ住宅は、「70年間の定期借地権を活用して分譲される東京都のプロジェクトに応募して選定されたことから始まった」そうです。
そこで求められていたのが、ローコストで高品質・長寿命な住宅だそうで、それを満たすために考えられたシステムが木造ドミノ住宅です。
なんで説明の歯切れが悪いかというと、木造ドミノ住宅ができた当初の状況をオーゴシ建設は良く知らないんですよ。
木造ドミノ住宅について詳しくはこちらの『木造ドミノ住宅』のページをご覧ください。(更新は滞っていますが、しっかり活動しています!)
ここではなぜ当社が木造ドミノ住宅の考え方を採用したのかを中心にお伝えしたいと思います。
何年か前、私(阿部)は人知れず悩んでいました。
数年前、阿部は悩んでいました。当社の新築プランは平岡が担当しています。
注文住宅なので、お客様の要望を聞いてそれを間取りに落とし込んでいきます。
よく「注文住宅でお客様の要望をすべて叶えます!」みたいな広告がありますが、正直、要望をすべて取り入れるのは無理!です。
お客様の要望は相反する事がよくありますからね。床面積は減らしたいけどLDKは広くして収納をたくさん欲しいとか(そんな時はドラえもんの四次元ポケットが欲しくなります)。
そんな要望を受けて通常は早々に諦めると思うんです。妥協というか落としどころを見つけて。
でも平岡は何とかして要望をできるだけ(やはりすべては無理ですが)間取りに落とし込んでいくんですね。その力強さは土俵際の舞の海の粘りみたいな。
何回もプランを直して直して最善のプランを提案する。そうしたプランはお客様に喜ばれる一方、とても細かくカクカクと間仕切壁を建てる場合があります。
木造軸組工法では、壁の中には柱が入り柱の下には基礎の立上がり・柱の上には梁を設けます。プレカット図然り、CADソフト然り、特にリクエストしないとこの形で図面ができてきます。基礎の立上りや柱・梁などの構造部材が増えるという事は必然的に建物が頑丈になっていくので、こういう暗黙のルールが木造軸組み工法の安全性を担保してきた側面はあると思います。が、構造上必要な壁と間仕切壁の区別をあまり考えずに同一に扱ってきていたんですね。
この状態でお客様の要望を取り入れるべく細かく建物内を間仕切っていくと、柱の本数が増え、梁の本数が増え、基礎の立ち上がりが増え・・・と床面積が一緒なのにコストがどんどん上がっていってしまいます。
お客様の要望を叶えたいし、平岡の考え抜いたプランは素晴らしいので実現したい。でもコストが上がっていくのは避けたい。
相反する事を解決したいと悶々と悩んでいました。
そんな時、長岡駅前で飲み会がありまして。集合時間までの時間つぶしで寄った本屋さんでこの本を見つけたんです。
この本の中に木造ドミノ住宅について書かれているんですが、私の悩みに対する答えが書いてありました!
外周部の壁と大黒柱だけで成り立つ構造って!?
その答えは『耐力壁は外周の壁のみで成り立つようにする』という考え方。という事は間仕切壁は構造を含まないので、とても簡素な本当に間仕切るだけの壁となります。正直、「そんなんできるんかい!!」と思いました。
長岡も含まれる多雪地域では、積雪の荷重も考慮して構造計算する必要があります。雪ってけっこう重くて、多雪地域はそれ以外の地域と比べると構造的にはものすごいハンデを負っている状態です。
木造ドミノ研究会に問い合わせをしたり、実際に建物を見に行ってお話を聞いたりして、多雪地域では多少自由度は下がりますがそれでも十分成り立つ工法だと検証できたので、この考え方を採用することにしました。
木造ドミノ住宅は形があるようで、形がありません。
木造ドミノ住宅は木造ドミノ研究会の会員会社が全国各地で建てていますが、全国一律に同じ仕様ではありません。基本的なルールはありますが、それは本当に基本的な部分。地域ごとの特性に合わせてそれぞれ作られています。
木造ドミノ住宅は特殊な資材や工法、機器を使った住宅ではなく、国内で普通に入手できる資材を使って、在来軸組工法で建てられる住宅です。
目標とする仕様や性能を実現し、しかもリーズナブルな価格で完成させるためには、プランニング・設計から施工までいくつかのルールが決められていたりノウハウがあります。
気になる方はぜひお問い合わせください!