長岡市鳥越 樹種不明の常緑樹
長岡市の西部の山寄りに鳥越の町内が広がっています。
鳥越は大きな村で、その広い農地を、近年工業団地として開発し、また新しい住宅地としても発展している地域のようです。
この不思議な樹形の古い木は、県道から畑や田に向かう昔の農道と、個人宅の間にありました。
一見してすぐ、コレハナンダ?と思わず口に出そうな面妖な姿かたちをしています。
おそらく何本かの木が無理にくっついた態で、よくよく見ると木の種類も違うような気がします。
太い藤蔓が大きな木に絡みついたまま寿命を終えたのか、枯れた藤が朽ちて大きな空洞になり、絡みつかれて蔓にまとめられた何本かの木は、それでも青々とした葉を茂らせています。
頃は11 月の下旬でしたので、常緑樹だと思われます。
木の根元には何体かの小さな石仏が祀られており、礼拝道具らしきものがありますので、おそらく宗教に関係する大切な木なのかもしれません。
通りかかった住民の方にお聞きしたのですが、詳しいことはわからないと言いつつ、この木に積もった雪が道路を塞いで困るのだとの世間話になってしまいました。
この記事は当社瓦版 ほっとぽっと2022年春号No.155 に収録した内容です。