長岡市鳥越 日枝神社の樅(モミ)
長岡市の西部の山裾に広がる鳥越は、以前は三島郡三島町でした。
合併により2005年4月から長岡市に編入されています。
鳥越は、近年工業団地が造成され、町内の中に昔ながらの古い農村と、新しい宅地、工場用地が存在する地域です。
日枝神社は古い由緒のある神社らしく、町内の中でも高い小山のような場所にありました。
下から何段もの石段を登るのは老幼にはさぞかし難儀かもしれませんが、健脚だった昔の人なら、これから神様に参拝するという心構えで登ったのかもしれませんね。
神社の境内からは鳥越の村の一面の美田が見渡せます。
神木らしく幹の低い部分に注連縄が張られていました。
樹高25m、幹回り4.7m、樹齢はわかりませんが、かなり古いのではないでしょうか。
神社の神木には杉やケヤキが多いと思われますが、針葉樹のモミは比べると少ないかもしれません。
周囲の木々を圧してひときわ高くそびえ、こんもりと葉を茂らせた形の良い神木は、まだまだ樹齢を伸ばしてゆくのでしょう。
よく整備された境内や、しっかり冬囲いした本殿や舞殿に、地域の人々の産土神としての役割や拠り所としての存在を、この日枝神社はしっかり果たしているのだろうと思われます。
この記事は当社瓦版 ほっとぽっと2021年冬号No.154 に収録した内容です。