木を訪ねるVol.153 ~長岡の木たち~

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長岡市蓮潟2丁目 宝国寺のサルスベリ

長岡市蓮潟2丁目 宝国寺のサルスベリ1

 

 きちんと区画割された新しい住宅街の中に、このような年古りた大きな樹があるとは、ちょっと思いつかないかもしれません。
いかにも老木という風情のこの木は、さるすべりという樹種で、夏の季節に楚々としたピンクの花を咲かせます。
名前の由来になったのでしょうか、白っぽい肌色の幹には皮らしきものがありません。
すべすべしているので、「猿も木から落ちる」の通り、うっかり者の猿が落ちた木が、サルスベリだったりしたかもしれませんね。
ゴツい樹皮がなく、たおやかで女性的な印象を持ちます。

長岡市蓮潟2丁目 宝国寺のサルスベリ2

お寺の方のお話しでは、80歳過ぎのご住職が子供の頃からこのままの姿だったそうです。
植えられたのはもしかしたらお寺の創建の400年前に遡るかもしれない、とのことでした。
でも、この辺り一帯は昔は毎年のように信濃川が氾濫したはずだから、どうなのでしようねとも言っておられました。

長岡市蓮潟2丁目 宝国寺のサルスベリ3

 本堂の窓から見上げる枝の先に、濃い桃色の花をびっしりと付けたさるすべりは、あまり陽が射さない建物の裏側に植わっています。
あまり良好とは思えない環境の中で、百年単位で数える長寿と、今もなお、たわわに咲き誇る樹勢に、自然の世界の中で生き残る強かさと生命力を感じます。
 サルスベリは庭木に好まれ、さまざまな新しい園芸種があるようです。

この記事は当社瓦版 ほっとぽっと2021年秋号No.153 に収録した内容です。

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