長岡市小国町武石押切・戸隠神社の大イチョウ
周囲を山に囲まれた長岡市小国町(旧刈羽郡小国町)押切の戸隠神社は、国道291号線から武石集落へ別れた村道沿いにあります。
よく整備されたまっすぐな参道の先、落ち葉が降り敷かれた石段を登ると、小さな境内と拝殿。
拝殿正面のすぐ脇、崖の際に立つのがご神木のイチョウの木です。
昭和58年に長岡市天然記念物に指定との標識があります。
雄株で幹周り4.25m、樹高は不明ですが、15m以上はゆうにあるのではないでしょうか。
足場が狭く、木の全体が見える場所がありませんでした。
下の村道を見下ろす小高い地に、強い風当たりに負けずまっすぐにそびえ立ち、枝を周囲に張り広げる姿は、まさにこの村の鎮守の神様が降り立つ木であり、15世紀に京都から一族を率いて押切の地を切り開いたという加瀬民部なる人物を彷彿とさせます。
樹齢は、戸隠神社が勧請された1468年とすれば500年以上!?
秋は日が陰るのも早く、頃は『逢魔が時』の少し手前。
誰一人いない神社の拝殿に電灯が点ると急かされるようにお社を後にしました。
村道に下りると、遠くから「こんにちは!」の元気な声が。
先ほど道順を聞いた集団下校の子供たちでした。
小国は、良いところです。
小国の地域はイチョウの木が多く、ギンナンの加工品を町おこしの特産品にしました。
羊羹や銀杏葉茶。
「ぎんなんアイスクリーム」は、催事会場などで食べた方もいらっしゃるかもしれませんね。
肉料理なら小国の名店「ステーキハウス 八石」へ。
人里離れた山の中のログハウスで、絶景を見ながら料理が味わえます。
12~3月は冬季休業です。
この記事は当社瓦版 ほっとぽっと2016年11月号No.126 に収録した内容です。