長岡市福住1丁目「如是蔵博物館」のイチョウ
「如是蔵博物館」は長岡駅東側の線路沿いにあります。長岡市の礎を築いた功労者の一人、野本恭八郎(野本互尊)の旧宅で、ご本人を始め長岡出身の偉人の遺品や資料などを展示する記念館として、一般に公開されています。
駅の間近くにありながら、小鳥のさえずりが聞こえる森のような閑静な一角は、管理人が常住されているためか、種々の樹木に鬱蒼としながら手入れが行き届いた印象です。
最近、植樹の経緯不明ではあるが、珍しい種類の柏の木が見つかったとのことでした。
イチョウは学校や街路樹、公共の園庭などに植栽されることが多い身近な木です。
黄葉すると、鮮やかな葉の色や樹形の美しさが際立って、秋の代表的な風物詩として親しまれています。
青く澄んだ秋の空を背景に、全身に黄色の葉をまとい、すっくと立つ大きな木。
秋のイチョウはこのようなイメージですね。
博物館の入り口近くに建つこのイチョウは、樹齢およそ200年と推定されています。
長命なイチョウとしては、まだまだ老木にはならないのでしょうか、独特の気根はありません。
イチョウは雌雄異株。
この木は雄の木で、すぐ近くの雌の木が、実を結ぶのだそうです。
如是蔵博物館のイチョウはどのような理由か、黄葉が他より2~3週間遅いとのことで、11月中旬のころはまだ青々としていました。
上は野本翁の寄付で設立された互尊文庫のイチョウ。
こちらは黄葉が始まっていました。
この記事は当社瓦版 ほっとぽっと2019年11・12月号No.146 に収録した内容です。