長岡市亀貝町 亀貝神社のケヤキ
亀貝の町内は国道8号線バイパスに近い長岡市の東北部にあり、干拓され今は広い田地となった、かつての八丁沖の大沼沢の近くだったようです。
田園の中の静かな住宅地、その外れにある神社に立つ大きなケヤキは、訪れた時は、今が盛りの黄葉でした。
さして広くはない境内を覆うかのように、ケヤキの大木は天に向かって上に伸び、枝を縦横に張り巡らせています。
樹高12m、幹周囲5.2m。
樹齢は不明ですが、そのたたずまいからもかなり歳古りているらしいことが伝わります。
この神社のご神木だとしたら、村の成り立ちも、ずいぶん歴史が古いのかもしれませんね。
主幹が途中で折れているようなので、元はもっとかなり高かったのではないかと推測されます。
この木のような古い木からは満身創痍ながら威厳を持って辺りを払うな古武士の姿が目に浮かばないでしょうか。
幹の根元には大きな空洞が空いており、もし上にまで及んでいるならば、幹の中も空洞があるのではないかと思われます。
白い木の肌に黒っぽく見えるのは、苔が繁殖しているためですが、樹勢は旺盛なので、来るべき降雪の冬を乗り越えて、翌春にはまた瑞々しい若葉を茂らせることでしょう。
この記事は当社瓦版 ほっとぽっと2020年冬号No.150 に収録した内容です。