GomameのTubuyaki Vol.156

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誰も知らない そして、ほんとうは知りたくない世界

 東京都在住の親戚の者と、電話でお盆の帰省について話した時のこと。
 その人の実家も都内なのですが、お盆には実家に帰省しないそうです。
 その代り、子供が小学生の頃は八月に帰省していたと。
 どういうことかと思いましたが、実は東京のお盆は7月なのですね。
 東京都以外の道府県の盆は殆どが8月で、旧暦8月のお盆は旧盆と言うようです。

お盆に先祖を偲ぶ理由

 お盆には、亡くなった人の霊魂があの世から家族の許に帰ってくるとされています。
 宗旨によって違いはあるでしょうが、13日の夕方に迎え火を焚き、仏壇にはご先祖様が乗り物として乗ってこられるように、きゅうりやナスで作った馬などの飾り物をお供えします。
 仏壇は豪華な切り花と華やかな色彩のお盆菓子で飾られ、ご先祖様は16日にあの世に帰られるまで家族と一緒に過ごされます。
 しかし、住宅事情も暮らし方も大きく変わった昨今、お盆の習俗も廃れて、新しい家にお仏壇を置かないご家庭も増えていると聞きます。
 でも、お仏壇が無くても、可愛がってくれた血縁の方々を時々思い出すだけでも、じゅうぶんな供養になるのだと、菩提寺の住職が仰っていました。

死後の世界はあるのだろうか

 つい最近の世間を震撼させた大きな事件後、このような話題はまことに不謹慎ではありますが、『あの世』の存在について皆さまはどのように思われるでしょうか。
 おそらく大多数の方は無いと回答されると察します。
 だいたい、見て帰ってきた人はいませんからね。存在が証明できないものは、存在しないのではないかと思います。
 だから、幽霊なるものもあり得ない。
 オカルトは胡散臭いし、それを信じる人もアタマがおかしいのでは・・・等々。
 でも、もし実際に理屈で説明できないことに出会った時、どのように納得できるでしょうか。

 私の実体験なのですが・・・その年は大雪で、どの家もスコップを振るう毎日でした。
 その日もベランダの除雪をしていましたが、斜め向かいの一階部分を駐車場にしている家の奥さんの、除雪体勢がおかしいことに気がつきました。
 奥さんの腰から下が透明に透けているのです。
 建物内に下半身を置いているのなら不自然だな、と思っていたのですが、その夕方、帰宅した家族が建物内で亡くなっている奥さんを発見したそうです。
 後日譚(たん)があって、私宅の隣家の方が、やはり下半身が見えないこの奥さんを見ていたのです。
 何年か後、その方が引っ越しする時、打ち明けられたのですが、その時なぜか、私も見たとは言えませんでした。

霊魂の寿命400年説

 少し前に話題になりましたが、関ケ原の古戦場で地元の方々が遭遇していた武士の幽霊が、西暦2000年ころを境にぱったり出なくなったのだそうです。
 合戦は1600年だったので、400年経つと霊魂も消えるのではないかとの根拠になりました。敵も味方も、きっと成仏されたのでしょうね。

この記事は当社瓦版 ほっとぽっと2022年夏号No.156 に収録した内容です。

o-goshi