湿気でやられています。
阿部(憲)です。
長岡市松葉のK様邸は,上棟から数日経ち,大工さんが耐力壁と構造金物の施工をしています。
そして,施工後にはJIOさんの躯体検査を受けました。
現在の現場の様子。
サッシを取付け透湿防水シートを張ったので,雨が建物の中に入る心配は無くなりました。
今回は外周に耐力面材を張りました。
この面材を利用して気密をとる計画にしています。
基礎からアンカーボルトが2本出ていて,金物で柱と緊結しているのですが,2本のアンカーボルトの長さが違っています。
使用しているのは同じ長さのアンカーボルト。埋込み長さが違います。
なぜかというと・・・。アンカーボルトの埋込み長さは,かかる引抜き力によって決まっています。
大きな引抜き力がかかる場合は埋込み長さを長くします。
引抜き力はとりつく耐力壁の種類や場所によって変わります。
なので写真でいうと,左側の柱よりも,右側の柱の方が大きな引抜き力がかかります。
内部には筋交いが入っています。
外周部全面に耐力面材を張っているので,内部には耐力壁いらないんじゃないかという気もするんですが・・・。
耐力壁がいっぱい入っている通りどうしの距離が遠すぎると,建物がねじれやすくなり,ねじれない様に床などの水平面を強くする必要がでてきます。
床を強くするにも限度があるので,耐力壁がたくさん入っている通りどうしの距離が離れすぎないように,内部にも耐力壁となる筋交いを入れてあります。
梁組みの様子。
多雪地域での悩みは積雪荷重をどのように地面まで伝えるかという部分になります。
屋根→小屋梁→2階柱(→2階床梁)→1階柱→基礎→地面という力の流れになりますが,カッコした2階床梁を経由しないで2階柱→1階柱というように力を伝えたい(と個人的に思っています)。
なので,プレカット図を見ながらいろいろ考えます。
というような事を7月29日(土)・30日(日)の2日間現場で説明させていただきます!
詳しくはコチラ
えっ!?興味ない?まあまあそう言わずに。
なかなか興味を惹かれづらい部分ではありますが,一度話を聞いてみませんか。